この記事ではジャスミン精油についてご紹介します。
素材となるジャスミンについて、精油の香り、効果、楽しむ方法についてまとめました。
ジャスミンについて
科名:モクセイ科
学名:Jasmine grandiflorum、Jasmine sambac
主な産地:エジプト、インド
ジャスミンは常緑つる性の低木で世界中に300種の品種があるとされています。ジャスミンという名前はアラビア語で「ヤスミン(小さな月光)」を意味し、月明かりの下で月光のように咲く姿から由来しています。夕方から明け方にかけて開花し、早朝にかけて最も強く香るため、精油を得るための花の収穫は朝に行われます。
香料の素材として使用されるのはソケイ(Jasmine grandiflorum)マツリカ(Jasmine sambac)と呼ばれる2種類です。
ジャスミンには「愛想の良い」、「愛らしさ」という魅力を表現した花言葉があります。これらは、ジャスミンの純白で可憐な花姿に由来したものとされています。
ジャスミン精油の香り
香りの世界ではジャスミンはローズ、ミュゲとともに3大フローラルの1つとして知られています。ジャスミンの花の香り成分はとてもデリケートで熱に弱いため、熱の負荷が少ない溶剤抽出法がメインとなっています。1トンの花びらから約1kg程度しか香料が得られない希少な精油です。
主な香り成分:ベンジルアセテート、リナロール、インドールなど
インドールは化合物単体では悪臭に分類されますが薄まることで花らしい柔らかなホワイトフローラル感を感じることのできる成分です。そういった特徴的な成分は共通するものの品種ごとに香りの印象も異なります。
✓香りの印象
●ソケイ(Jasmine grandiflorum)
濃厚で華やか
僅かにアニマリックでエキゾチックな香り
甘美でリゾートスパで感じられるような印象
●マツリカ(Jasmine sambac)
華やかな中にフレッシュなグリーン感がある
芳醇で瑞々しい香り
爽やかさと柔らかさが共存している
マツリカはジャスミンティーの香りづけとして使用されることで有名な品種です。
ジャスミン精油の効果効能
ジャスミン精油は「花の王」と呼ばれるほど華やかで優雅な香りです。また、心身にも良い影響が期待できます。ジャスミン精油の効果効能について紹介していきます。
●心への効能
幸せな気持ちになり、高揚感が高まる
ジャスミンの香りには古くから覚醒効果があるとされています。
濃厚で華やかな香りが不安や孤独な気持ちを和らげ、ポジティブで喜びに満ちた気持ちに導いてくれます。
また、ホルモンのバランスを整え、産後のマタニティブルーを改善する効果が期待できます。
●体への効能
乾燥肌のケアができる
皮脂分泌量の正常化が期待できるので乾燥肌のケアなどにおすすめです。また細胞成長促進効果がありシワの予防改善が期待できます。
月経トラブルの緩和
緊張を緩和することで月経時の痛みを軽減させます。また、子宮の収縮を促すことで出産時の苦痛を和らげます。
ジャスミン精油を楽しむ方法
●芳香浴
アロマディフューザーを用いてお部屋に香りを広げる方法の他、ティッシュやハンカチに精油を1、2滴垂らして外出先などでも香りを楽しめます。
●アロマバス
30g程度の粗塩に精油を数滴垂らし混ぜてから浴槽のお湯に入れればアロマバスとして楽しめます。お湯の温度でより香りが広がりリラックスしたバスタイムを過ごせます。
●スキンケア
精油を直接肌につけてしまうと刺激が強すぎるため、30ml程度のホホバオイルやローズヒップオイル等の植物オイルに数滴精油を垂らして希釈してから使用します。香りを楽しみながら肌をケアする効果も期待できます。
※精油を使用する際の注意点
子宮の収縮を促す作用があるため妊娠中の場合は使用を避けましょう(出産直前はOK)。香りの感じ方や効果も個人差があるので少なめから試すことをおすすめします。
今回はジャスミン精油についてご紹介しました。